みなさん、「就学相談」という言葉をご存知ですか?
お恥ずかしながら、私はこの年になるまで就学相談という存在を知りませんでした。
「就学相談って何?」
「いつから始まるの?全員が対象?」
何となく、就学に関することを相談する場…なのかなという感じですが、一体どういったものなのでしょうか。
ということで今回は「就学相談はいつから?判定基準について解説」と題して、就学相談に関して具体的に解説していきます。
就学相談って何?いつから始まる?
まずは就学相談に関する基本的なところから見ていきましょう。
就学相談とは
小学校に入学する前の年度(年長時)に、進学先を相談する場のことを指します。
就学相談の管轄は、地域の教育センター。
私の娘のように、所属する園によっては就学相談を必ず受けなければならない場合もあります。
具体的な進学先は以下の通り。
・普通級
・普通級+通級指導教室(サポートルーム)
・特別支援学級(情緒級)
・特別支援学級(知的級)
・特別支援学校→詳しくまとめた記事は後日掲載予定
上記のような選択肢の中から、どこに在籍することがお子さんにとって最も良いのかを協議・選択します。
※「就学相談」という名称はお住まいの地域によって異なる場合があります。
就学相談の時期はいつから?
お住まいの地域によって異なりますが、だいたいが年度初めの4月に「就学相談説明会」を行い11月頃には進学先が最終決定する…というスケジュールになっています。
そして12月から年明けにかけて就学先の学校との面談を行い翌4月の入学に至る…という流れ。
就学相談の判定基準は?
実際の判定基準のポイントですが、
- 発達検査の結果
- 医師による診察結果
- 体験授業での子供の様子
これらを見て、総合的に判断されるようです。
判定基準の一般的な傾向
発達検査の結果でDQやIQが算出されますが、その数値を判定のポイントのひとつにしています。
(発達検査の形式によって算出される数値がIQなのかDQなのかが変わります。WISCであればIQ、新版K式や円城寺式、田中ビネーであればDQがそれぞれ算出されます。)
判定の一般的な傾向を以下にまとめました。
DQもしくはIQ | 一般的に推奨される学校及び学級 |
85以上 | 普通級 |
70~84 | 普通級、通級もしくは支援級(情緒) |
50~69 | 支援級(知的) |
49以下 | 支援学校 |
私が実際に支援学校の見学に行った際に、支援学校は知的障害が中度以上の児童が対象と言われました。
あくまでも目安で、地域によって異なる可能性があります。
また、DQは生活年齢と言って単純に知的の程度だけではなく基礎疾患の有無や身辺自立等を含めて総合的に値が算出されます。
例えば、知的な遅れは軽度でも基礎疾患があり看護師が常駐している学校が望ましいと判断されれば、判定が支援学校になることもあるのです。
「DQや医師の所見は支援学校の判定だが、居住地から支援学校までは車で1時間半の距離。そのため、家から徒歩5分の支援学級がある学校に進学を決定した」という例もあります。
就学相談で進学先判定までの流れ
続いて、実際の就学相談の流れを見ていきましょう。
就学相談の流れ
就学相談は以下のような流れで進んでいきます。
①就学相談説明会に参加
②就学相談の申込をする
③学校見学(可能性のあるところは全て。支援級と支援学校のどちらかで迷っている場合は両方)
④発達検査
⑤医師による診察
⑥体験授業への参加
⑦教育センターによる審議
⑧進学先の決定
※④~⑥は順不同の可能性あり
就学相談は上記のような流れを、だいたい半年間かけて進めていきます。
ここで注意して頂きたいのが、「学校見学は自分で問い合わせが必要」ということ。
教育センターがやってくれるわけではありません。
ちなみに、私は就学相談会の前に学校見学に行きました。
就学相談は学校見学を終えてからスタートするという話を聞いたので、早めに就学先を決定したい人は学校見学を早めに済ませておくとスムーズです。
就学相談はいつから?判定基準について解説まとめ
今回は「就学相談はいつから?判定基準について解説」というテーマで進めてきました。
普通級や支援学級、支援学校と選択肢は多いですが、その中でご自身の大切なお子さんが最も自分らしく過ごせる場所を選択してあげたいものです。
また、就学相談の情報は待っていても自然に手元にやってくるわけではありません。
「これ、知りたいな」と思うことや疑問に思うことがあれば、地域の教育センターに問い合わせてみると良いでしょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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